鳥を探してその姿や声を楽しむ「バードウォッチング」は、海外では「バーディング【birding】」と呼ばれるのが一般的です。新旭水鳥観察センターでは、鳥たちの暮らす自然と共に過ごす豊かさ、奥深さ、気持ちよさを、どなたにも感じてほしいという意味を込めて「バーディング」という言葉を使っています。 バーディングは誰もが自分なりの楽しみ方で満喫できる素敵な時間です。にも関わらず様々な思い込みがあって、「私なんか」と避けられ、この面白さを知る機会が少ないようです。 野生の生きものは、ただ見るだけで本当に面白いものです。その中でもセンター前にいる水鳥たちは、じっくり時間をかけて見ることが出来るし、たいがい見つけることが出来ます。ちょっとした鳥たちの仕草を眺めていると興味が尽きず、「時間を忘れる」「鳥ってこんなに面白かったんだ」「何時間でも飽きないね」という感想をよく伺います。 このセンター前の水辺には1年中オオバンという水鳥がいます。結構近くにいることが多いので望遠鏡で見るとまぶたの動きから背中の水滴までくっきり見えます。あっち見てこっち見て、どぼん!と飛び込み、水草をくわえて上がってくる。そんな様子をただ見ているだけが面白くてたまりません。 1羽の鳥の動きを見つめるということは、その生きものが周りの環境に対して何を感じどう反応し生きているかを問い、聞くことです。鳥の感じ方、おもい、心といったものでしょうか。私が大切にしている楽しみ方は、人間とは全く違う、鳥という生きものの心を感じ、鳥の心を通じて高島の自然を感じることと思っています。 ゆったりした椅子に座って、瞬きまで分かる望遠鏡で鳥たちを眺め、目が疲れたらコーヒーを飲んでしばらく目を閉じる。気持ちもゆったりと、センターで過ごして興味が出てきたら、広く どこまでもつながっている琵琶湖のフィールドが待っています。
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